新年度のスタートにあたって~子どもを支えるすべての人へ~


入学式で 65 名の新入生を迎えました。238 名の全校生徒+38 名の教職員スタッフが地域や保護者の支え
をいただき、2026 年度の大東中学校がスタートしました。入学式では、呼名に対して、大きな声で返事を
する新入生の姿がとても頼もしく、希望とやる気を感じました。2、3 年生にとってもそれぞれ学年が一つ
あがり、自信や誇り、また新たな気持ちを感じる 4 月のスタートとなりました。
私は、本校の校長として 4 年目を迎えます。その 4 年間考え続けていることが、生徒にとって楽しい学校
でありたい、目標をもって自分に厳しく頑張ることが楽しいことであってほしい、そんな願いを持っていま
す。そこで、今年も入学式の式辞(参照ホームページ)では『論語』から引用しました。
『之(これ)を知る者は之を好む者に如(し)かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。』
物事を知っている人は、そのことを好きでいる人には及ばない。そして、物事を好きでいる人は、それを
心から楽しんでいる人には及ばない・・・・そんな意味が込められています。
将来に対して夢や目標が持てない若者が増えているという話を耳にします。閉塞感を感じる社会が悪い
と、責任の所在を外へ・外へ向ける論調も耳にします。そんな中、「今さえ楽しければよい、将来のことは
無関心」なんて極端な考えの人もいるようです。
「今さえ楽しい」と、私が求める「楽しい」は全く違います。ただ惰性の中で生き、やりたいことを楽し
む今と未来に向けて夢や目標をもって頑張ることが楽しい今とが同列なわけありません。
このことは子ども・若者だけの問題ではないように思います。子どもを取り巻く、私たち大人が、人生や
仕事はたとえ苦しいことが多くても、「大人になることはまんざら悪くない」、「大人になっても夢や目標を
追い求める」、「仕事をしていて楽しいことややりがいはたくさんある」等のことを、もっともっと伝えてい
く、そのうしろ姿を見せていく必要があるのではないでしょうか。
始業式の職員紹介では、各先生の仕事をしていて楽しいこと、うれしいことを紹介しました。一番多かっ
たのは、生徒の成長、頑張り、笑顔等に立ち会えた瞬間の喜びでした。いわゆる、教師冥利、教員の仕事の
醍醐味です。次に多かったのは、日常の何気ない生徒との関わりでした。給食や休み時間の会話、授業中の
質問、悩みの相談等です。一人の人間として幸せを感じる場面も多いです。
さて大東中学校は、まもなく創立 80 年を迎えます。多くの先輩や先人の力により、現在の大東中学校が
あります。そして、新入生にも問いました。「今、あなたはなぜここにいるのでしょうか」と。それは、家
族の支えがあったからではないでしょうか。人はやってもらえないことばか
りに目が行き、やっていただいていることへの感謝を忘れがちになります。
大東中学校も、大東中生も感謝を力に変える1年間としていきたいと思い
ます。縁、恩、情、運・・そんな見えにくいものを大切にしていきたいです。
どうぞ 1 年間よろしくお願いいたします。

 

米原市立大東中学校 校長 河 地 誠

 

 

 

 

令和7年度のスタートにあたって  ~「学校が楽しい」とは~

                    

「学校生活を楽しむ」とは

入学式で104名の新入生を迎え、254名の大東丸が出航しました。呼名に対して、大きな声で返事をする新入生の姿には、頼もしく感じるとともに私も君たちに負けないようにがんばろうという気持ちになりました。私は、本校の校長として3年目を迎えます。この2年間、学校が楽しいとはどのような状態か、また、生徒の皆さんは学校を楽しく感じているのか、そんなことを考えて日々を送ってきました。

入学式の前日に新3年生が登校して式場の準備を、また、後片付けは新2年生が行いました。どちらもとてもスムーズに取り組み、予定の時間内に終了するとともに生徒の顔を見ていると、嫌な顔ひとつせず、とても楽しそうでした。
 入学式の式辞では、2つの例を話しました。男子バスケットボール部の練習を見に行った際に、私に、「校長先生、一番伸びたのは○○君です。伸び率は一番です」と答えた話です。私は、その「伸び率一番」の言葉が仲間から出たことが大変うれしかったです。最初、苦手だった生徒が部の中で仲間に支えられながら伸びていったことと、仲間の成長をともに喜んでいる姿が学校ならではの楽しさかもしれません。

もう一つは、目標をもって勉強に取り組むものの、テストでは目標点数をなかなか達成できずに、初めて2年生の2学期の期末テストで目標を達成できた話です。その後も更に力を伸ばしましたが、伸びれば伸びるほどとても謙虚な態度になっていきました。勉強は君たちにとって、楽しいとは逆のことかもしれませんが、目標をもって自分に厳しく取り組むこと」も学校ならではの楽しさかもしれません。

学校生活を楽しもう

実は、新3年生が登校した際に、10名ぐらいの生徒に「あなたが学校で楽しいと感じるときはどんなときですか」と聞きました。多くの人が「友達との会話」を挙げました。これも学校ならではの楽しさだと感じました。中には、「授業での教えあいをしているとき」や「行事で一致団結しているとき」、「先生と話をしているとき」に楽しさがあると言った生徒もいました。

さて、『論語』で有名な孔子は次のような言葉を残しています。

『之(これ)を知る者は之(これ)を好む者に如(し)かず。之を好む者は之を楽しむ者に如(し)かず。』

解説をすると、「知っているだけの者は、好きでやっている者におよばない。好きでやっている者は、楽しんでやっている人にはおよばない」という意味です。

学校生活の中で楽しいことを見つけることも大事ですが、目の前のことに楽しむ気持ちで取り組むことはもっと大事なのかもしれません。

奇しくも3年生の学年主任の山岡健太先生が「楽しむことが成功への一番の近道である」と学年通信に書かれていました。山岡先生は孔子の生まれ変わり?と思った瞬間です。私自身も苦しいことに対しても、楽しむ気持ちで頑張ろうと思った新年度のスタートとなりました。

 

 

令和5年度校長就任の挨拶

 『心を鍛えよ 体を鍛えよ 頭を鍛えよ』

 

  この3年間は、新型コロナウィルスの影響で社会も学校も特別な3年間となりました。この5月からは2類相当から、季節性インフルエンザ等と同じ5類に移行されます。また、マスクの着用については、すでに個人の判断によるものになっていますが、周りの状況や他人の目を気にしてしまう自分自身の存在にも気が付きます。学校教育の中で、「主体性」や「自己決定」はとても大切なことであり、また、様々な考え方があることも事実で、自分とは違う「多様な考え」にも耳を傾け、寛容な心で周りの人たちと接していくことも必要です。「飛行機は着陸時が一番事故の可能性が高い」と言われますが、新型コロナの着地点も、とても難しい判断とデリケートな配慮が必要になってきますが、この令和5年度をこれまで以上に「特別な1年間」と位置づけ、「新しい歴史」を創れるよう生徒の皆さんにはがんばってほしと思います。

 さて、4月のスタートを迎えると昔のことを思い出します。私は、この大東中学校に平成8年度から11年間お世話になり、7年間学級担任をし、そのうち2回1年生の担任として学級開きを行いました。そのことを思い出しました。 

学級開きのときに、決まって「私はVSOPを大切にがんばります」と話したものでした。

 Vはバイタリティ。活気、元気、情熱をもって生徒に接します。Sはスペシャリティ。教師として専門的な研修や学習に取り組み、自分を高めます。Oはオリジナリティ。常識にとらわれず、独創的・創造的な学級経営をめざします。いずれ「河地流」を作ります。Pはパーソナリティ。ひとがらや個性を大切に生徒と接します。自分自身の人間性が高まるようがんばります・・・・と話したものでした。

 大東中学校は全校生徒244人の中規模校です。全校生徒を全教職員で見守り育てていきたいと思います。私もその一人として、全校生徒の学級担任でありたいと思います。今ここに、「私はVSOPを大切に校長としてがんばります」と宣言します。校長室の扉が開いていたら、是非ともノックをして入ってきてください。生徒の皆さんの話をたくさん聞きたいと思います。

 さて私が大東中学校に勤めた時代と比べると、現代は様々な進歩や変化もあり、生徒たちを取り巻く環境は厳しい状況になってきています。犯罪や事故から生徒を守る、インターネットやSNSから生徒を守る、このようなことは学校だけでは難しく、各ご家庭や地域の皆さまのお力を貸していただかないといけません。また、近年「地域に開かれた教育課程」の考えのもと、多くの方々に学校教育に携わっていただき、子どもたちのためにご協力いただいております。

 これまで同様、新体制のもと、私たち教職員は、「誠意」と「情熱」と「けじめ」をもって、教育活動に全力で取り組みますので、今後ともご理解とご協力をお願いいたします。私自身、母校であり、長く勤めた学校に勤務できる、不思議なご縁に感謝し、これからの教職生活をこれまで地域に育てていただいた恩返しの気持ちで取り組む所存です。この大東中学校を生徒の笑顔があふれ、自分らしさが思いっきり発揮でき、そして生徒からも地域からも愛される学校を創っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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