『心を鍛えよ 体を鍛えよ 頭を鍛えよ』

 

  この3年間は、新型コロナウィルスの影響で社会も学校も特別な3年間となりました。この5月からは2類相当から、季節性インフルエンザ等と同じ5類に移行されます。また、マスクの着用については、すでに個人の判断によるものになっていますが、周りの状況や他人の目を気にしてしまう自分自身の存在にも気が付きます。学校教育の中で、「主体性」や「自己決定」はとても大切なことであり、また、様々な考え方があることも事実で、自分とは違う「多様な考え」にも耳を傾け、寛容な心で周りの人たちと接していくことも必要です。「飛行機は着陸時が一番事故の可能性が高い」と言われますが、新型コロナの着地点も、とても難しい判断とデリケートな配慮が必要になってきますが、この令和5年度をこれまで以上に「特別な1年間」と位置づけ、「新しい歴史」を創れるよう生徒の皆さんにはがんばってほしと思います。

 さて、4月のスタートを迎えると昔のことを思い出します。私は、この大東中学校に平成8年度から11年間お世話になり、7年間学級担任をし、そのうち2回1年生の担任として学級開きを行いました。そのことを思い出しました。 

学級開きのときに、決まって「私はVSOPを大切にがんばります」と話したものでした。

 Vはバイタリティ。活気、元気、情熱をもって生徒に接します。Sはスペシャリティ。教師として専門的な研修や学習に取り組み、自分を高めます。Oはオリジナリティ。常識にとらわれず、独創的・創造的な学級経営をめざします。いずれ「河地流」を作ります。Pはパーソナリティ。ひとがらや個性を大切に生徒と接します。自分自身の人間性が高まるようがんばります・・・・と話したものでした。

 大東中学校は全校生徒244人の中規模校です。全校生徒を全教職員で見守り育てていきたいと思います。私もその一人として、全校生徒の学級担任でありたいと思います。今ここに、「私はVSOPを大切に校長としてがんばります」と宣言します。校長室の扉が開いていたら、是非ともノックをして入ってきてください。生徒の皆さんの話をたくさん聞きたいと思います。

 さて私が大東中学校に勤めた時代と比べると、現代は様々な進歩や変化もあり、生徒たちを取り巻く環境は厳しい状況になってきています。犯罪や事故から生徒を守る、インターネットやSNSから生徒を守る、このようなことは学校だけでは難しく、各ご家庭や地域の皆さまのお力を貸していただかないといけません。また、近年「地域に開かれた教育課程」の考えのもと、多くの方々に学校教育に携わっていただき、子どもたちのためにご協力いただいております。

 これまで同様、新体制のもと、私たち教職員は、「誠意」と「情熱」と「けじめ」をもって、教育活動に全力で取り組みますので、今後ともご理解とご協力をお願いいたします。私自身、母校であり、長く勤めた学校に勤務できる、不思議なご縁に感謝し、これからの教職生活をこれまで地域に育てていただいた恩返しの気持ちで取り組む所存です。この大東中学校を生徒の笑顔があふれ、自分らしさが思いっきり発揮でき、そして生徒からも地域からも愛される学校を創っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。